高級スパでは、照明やインテリアと同じくらい「香り」も空間の印象を決定づける重要な役割を果たします。心を落ち着ける香り、爽やかさを感じさせる香りは五感に働きかけてスパでの体験をより深いものにしてくれる大切な要素です。 本コラムでは、ラグジュアリーな空間づくりに役立つアロマの効果や選び方、設置場所のポイントをわかりやすくご紹介いたします。
香りには心地よいと感じさせるだけでなく、心身を整えてくれるさまざまな効果があります。特に高級スパでは、香りを戦略的に使うことで心理的な快適さや満足度アップを図ることができます。
特定の香りを嗅ぐことでその香りと紐づいた過去の記憶や体験が蘇る「プルースト効果」をご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、このように嗅覚は記憶や感情と結びつきやすいという特徴があります。この特徴を利用して香りを取り入ればスパで過ごした心地よいひと時が記憶に残りやすくなり、再訪のきっかけやブランドロイヤルティの向上にもつながるかもしれません。
ここでは世界中の高級スパやホテルで選ばれている香りを3種ご紹介いたします。空間に合った香りを選ぶことで、よりそのブランドらしさを演出できるでしょう。
センチャ(煎茶)は上質な茶葉をイメージした清らかさとほんのり甘い落ち着いた香りが特徴で、日本らしい気品と静けさを空間にもたらします。
クセが少なく万人受けしやすいため、ホテルのロビーやラウンジのような人の多く集まる場所でも使いやすいフレグランスです。
実際にヒルトン東京やヒルトン名古屋などでロビーの香りとして採用されており、建物に入った瞬間に都会の喧騒から離れ、安らぎを感じさせてくれます。
ホワイトティーはやさしい甘さとフローラル感、ほんのりとした柑橘の爽やかさを感じられるのが特徴です。
控えめで上品な香りなので客室やリラクゼーションルーム、スパエリアなど広い空間でも使いやすく、ブランドの世界観を構築しやすくなるでしょう。
ウェスティンホテル&リゾートではこのホワイトティーをブランドの象徴的な香りとして採用し、どの施設でも統一された安心感とリフレッシュ感を来訪者にもたらしています。
ベルガモットは、柑橘系の爽やかさとフローラルな甘さが絶妙に合わさった香りです。アールグレイティーの香り付けにも使われており、上品かつ親しみやすい印象を持ちます。
ベルガモットの香りに含まれる酢酸リナリルやリナロールといった成分はストレスを緩和し心を落ち着かせるとされているため、エントランスや受付、ロビーなど、来訪者が最初に立ち入る場所にもよく合います。フレッシュな香りが気持ちを切り替え、訪れる人に心地よい第一印象を与えてくれるでしょう。
香りを空間へどのように拡散するかは、演出効果にも関わる大きなポイントです。スパやホテルで使われるアロマディフューザーにはいくつかのタイプがあり、それぞれメリットや設置に向いている場所が異なります。空間の広さや使う目的に合わせて適したアイテムを選びましょう。
エッセンシャルオイルの原液をそのまま微粒子にして空気中に拡散させるタイプです。水で薄めないためエッセンシャルオイル本来の香りをダイレクトに感じられ、香りが持続しやすいのも魅力です。
また、水を使わない構造なのでカビが発生する心配がなく、衛生面でも安心して使うことができます。
タンクに入れた水にエッセンシャルオイルを数滴垂らし超音波の振動でミストを発生させて香りを拡散させるタイプです。動作音が非常に静かなため、集中力が求められるエステルームでの施術中にも最適です。
細かなミストが空間に潤いを与えてくれるため加湿器のような効果も期待でき、空気が乾燥する季節に特におすすめです。
エッセンシャルオイルを染み込ませたフィルターやパッドに、ファンなどで風を当てて香りを気化させ、穏やかに拡散させるタイプです。アロマストーンやリードディフューザーも、この気化式に含まれます。
熱や火を使わず動作音もほとんどしないため、狭い空間で静かに香りを楽しみたい場合に適しています。香りが穏やかに広がるため、落ち着いた雰囲気を大切にしたい場合にもよく合います。
エッセンシャルオイルの入った容器を温めて揮発させ、香りを広げるタイプです。火を使わない電気式のものが多く、操作がシンプルで扱いやすいのが特徴です。
ただし、加熱することで本体が高温になる場合があるため、設置場所には注意が必要です。
香りの効果を最大限に活かすには、「どこ」に「どのような」香りを使うかも大切です。スパやホテル内の場所ごとに適した香りを押さえましょう。
エントランスやロビーは来訪者が最初に足を踏み入れる場所であり、香りによる印象付けが効果を発揮する重要な場所でもあります。ここにはブランドの象徴となるような香りを選ぶと効果的です。
ラウンジは来訪者がリラックスしながら過ごす空間であり、心地よい雰囲気づくりが求められます。 そのため、香りが強くなりすぎないよう配慮し、穏やかで落ち着きのある香りを選ぶことが望ましいでしょう。
施術ルームは香りが施術の効果をさらに引き立ててくれる特別な空間です。目的や施術内容に合わせて香りを選ぶことで、来訪者の満足度を格段に高めることができます。
例えば深いリラクゼーションへ導きたい場合は、穏やかで心安らぐハーブの香りや神聖な気持ちにさせてくれる深く落ち着いた樹木の香りを用いるといいでしょう。心身をすっきりとリフレッシュさせたい場合は爽快感のあるシトラス系の香りなどが適しています。
また、施術で使用するエッセンシャルオイルとのバランスを考慮することも大切です。昼間と夜間で香りを切り替えるなど、細やかな心配りがより上質なおもてなしにつながります。
施設内の廊下や共用スペースにも選定した香りをほのかに漂わせておくと、施設内を移動するときも心地よい雰囲気を保つことができます。
さりげなく香る程度に調整すると、ブランドの世界観に包まれ、施設での体験がより印象に残りやすくなるでしょう。
高級スパのラグジュアリー空間を更に魅力的にできる水用のフレグランス「ウォーターパフューム」をご存知でしょうか?
KIKAOのウォーターフレグランスをはじめとしたウォーターパフュームは、スパのトリートメントルームだけでなく温水プールでも使えるのが特徴です。
水やお湯に混ぜて使用するアイテムですが、油分やアルコールを含まないため水質に影響せず、機材や設備を傷める心配もありません。
香りの種類も豊富で、スパ施設のラグジュアリーなコンセプトに合ったものを選べる点も魅力です。温水プールに香りを加えることで、ブランディング効果の向上も期待できるでしょう。
KIKAOのウォーターフレグランスについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下のページもご覧ください。
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ラグジュアリーな空間づくりにおいて、香りは目に見えないおもてなしとして存在感を放ちます。落ち着きや安らぎを与えるだけでなく、記憶に残る演出としても重要な役割を担っています。
センチャやホワイトティーといった香りは多くのスパやホテルで選ばれており、施設の印象を自然に引き立ててくれます。
これから香りによる空間演出を導入したいと考えている方は、香りと空間の調和を意識しながら、自分たちのブランドらしいおもてなしを香りで表現してみてください。
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